2019年02月25日
加太の鯛ラバ 釣れたけど厳しくなってきたなあ 白墨丸 2月24日

先々週、マルボウズ(船中0枚)
先週、36cmを1枚(船中3枚)
厳しい状況が続く。
ところが、その間白墨丸自体はというと、80.70cm台を含め結構出ている。
期待を込めて今週も乗船。
朝は冷え込み無茶寒い。

今日は潮の加減で下手の水深30mからスタート。
期待とはうらはらに、うんともすんとも言わない。
僕だけじゃなく、だれにも当りすらなし。
試合開始から2時間半、底から4~5巻き、もぞもぞっとついばむ感じ。
少しためて送り込むと「カツカツ」と持ってゆく
巻き合わせ気味に巻くと乗った!

Photo by アッキー
そんなに大きくなさそう。
30cmくらいかな?
巻いているうちにまあまあ手応え大きくなる
40cmくらいかな?

Photo by アッキー
やっとこ1匹ゲット。
50cmジャスト。上がってみればまあまあのサイズ。
毎度のことだが、オシコン200HGで掛けると引きが一回り小さく感じる。
上げてみて案外おおきいなと思う。
それだけ良いりーるということか?

セットはこんな感じ。
一昨日の夜に何となく閃いて作ってみたセットに来た。
そういう意味で嬉しい。
ビンビン玉鉛60g,チャート系のスカートにオレンジのショートカーリー1枚、それに今回もFlash-J カーリー2"

その後、後半戦は上手に移動。
ドンピシャの潮に期待。
2度ほど当たるが乗せきれず。
時間を追うごとに良い潮が入ってくる。
もう釣れるだろうという予感がする良い潮だ。
むちゃくちゃ集中した。
ぜえぜえいうくらい集中した。
でもその後は何も起こらなかった。
本日船中3枚。今日も1枚まともな奴を手にできただけでも幸せな方だった。
* * *
なんとなく原因に気が付いている。
よもや、とは思うが。
NEーさんと3週連続で乗り合わせいずれも似たような状況。これは、考えたくないが、ぼくとNEーさんの組み合わせが、この大貧果を起こしているのではなかろうか?
他のお客と白墨丸に多大なるご迷惑を掛けているのではなかろうか?
考えたくはないけど、な~んか



むちゃ旨い鯛でした。
しかし、ぼちぼち産卵期にも近くなって、今年も厳しいシーズンに入りそうだ。
渋いときに釣ってこそ値打ち。
めげずに頑張ろう。
■■ 本日のタックル ■■
①ラグゼ・エルドノット63M-R、オシアコンクエスト200HG(2号機) PE 0.8号 リーダー4号
●●本日の釣果●●
鯛1匹(50cm)
2019年02月18日
加太の鯛ラバ 鯛という魚は何と美しい魚だろう 白墨丸 2月17日

去年あたりからすっかり鯛のとりこになっている。
白墨丸乗船の機会が甚だ増えている。
以前から鯛は何か遠い存在だった。
身近な魚なのではあるが、釣るとなるとなかなか釣れず、憧れの存在であった。
特別な何か。

鯛にハマって鯛の道具には随分と資金が投下されてきて、ご覧のように無駄なドレスアップまでし始めてしまう始末。
若干ヤンキー車のドレスアップ的ベタさを感じさせないこともないが、(;^ω^)
今日も白墨丸。
前回完璧にやられただけに今日もまた、と不安がよぎる。
実際の気温よりも随分と体感温度は低く感じる。
えらく寒い。
なんか釣れる気がしない。
いろいろやっても手掛かりがつかめない。
いっそのこといつもと違うパターンをやってみようと底だけ勝負に出て、スローで10巻きを連続的にやっていると
来た来た~

なんか寒そうな感じでしょ。
今週入手したオシコン200HGの2号機に来た。
そんなには大きくなさそうだが鯛だ。
先週完封負けだっただけに小さくても嬉しい。

08:00丁度、36cm
ビンビン玉タング156g,中井チューン黒オレンジゼブラX赤ネクタイにトレーラーはこれまた一昨日買ったばかりのFlash-J カーリー2"
アッキーのおすすめ通りのセットだ。

それからというもの何をやってもうんともすんとも言わない。
周りの人たちも全く沈黙。
スピニングもやってみた。
結構集中してた。

むちゃくちゃ寒い。
指先が痺れる。
12:20「お疲れ様でした」
船中9名乗船で3枚。
1枚獲れただけでも幸運だったということだ。
これから水がぬるむまではまた厳しい季節を迎えそうだ。
* * * *
それにしても鯛というのは何と美しい魚だろう。
見とれてしまう。
微妙な桜色。
エメラルドの反転にアイシャドー。

手にしたときの充実感。
特別な魚だ。

今回のは小さかったが、40cm台ぐらいが最も姿が良いかもしれない。
発色もそうだ。

鯛はやっぱ良い。
そして何より食っても旨い。
1種類魚を選べと言われればやっぱ鯛だろう。

たった1匹の獲物だけにありがたくみんなで頂きました。
ちっさいがとてもおいしかった~( ^^) _U~~
■■ 本日のタックル ■■
①ラグゼ・エルドノット63M-R、オシアコンクエスト200HG(2号機) PE 0.8号 リーダー4号
●●本日の釣果●●
鯛1匹(36cm)
2019年02月11日
加太の鯛ラバ 釣れない日があるから釣は楽しいという話 白墨丸 2月10日

「有る」ということが在りえるためには「無い」というものが無ければ在り得ない。
「有る」ばかりが有る状態では、「有る」ということが意味を持たない。
また、「有る」が「無い」より多ければ、その「有る」はありきたりなものだが、「有る」が「無い」より極端に少なければ希少価値があがる。

応援しているプロ野球チームが有るとしよう。
ファンは当然、毎試合勝ってほしいと間違いなく思って応援をする。
決して今日ぐらいは負けてもいいとは思わない。
かりに、こんなチームが有ったらどうだろうか?
「絶対負けないチーム」
このチームは100%勝利が保証されている。
これは全ての野球ファンが究極に望んでいることである。
しかし、仮にそんなチームが実在したとして、果たしてファンは応援するだろうか?
まず、しないだろう。
勝のが100%判っていたら、応援したって面白くも何ともない。
勝つか負けるかわからないから応援にも熱が入る。
勝か負けるかわからないから勝ったら嬉しい。
そういうものだろう。

オシコン200HG+ラグゼエルドノット63ML-R
では釣りはどうか?
行けば必ず大漁が保証されている釣り船があったとしよう。
どんなへたっぴでもどんな道具を使っても必ずいっぱい釣れる。
面白いだろうかね?

面白くないだろうなあ。
1回2回はいいだろうがもうその後は行かないだろう。
あの手この手を使ってやっとの思いで魚を掛ける。そして釣り上げる。
そうでないと、誰がどんなやり方しても同じ結果が出るようなら一所懸命にはならないだろう。

さらに言えばなかなか釣れない魚が釣れたとか、滅多に上がらないサイズが釣れた、というのはものすごくうれしい。
つまりは「釣れない」ということが在るから「釣れた」ということに価値を生む
ここで今日のタイトルをご覧ください。
「釣れない日があるから釣は楽しい」
という事にならないだろうか?

長々と講釈を垂れたが、結局今日の白墨丸午後便まるぼうず
でした、という事が言いたかっただけだ。
こういう日も有るわ。
■■ 本日のタックル ■■
①ラグゼ・エルドノット63ML-R、オシアコンクエスト200HG PE 0.8号 リーダー4号
②ABU アブガルシア ESSS-74UL60-FS-Limted エラディケーター セブンスペシャル
シマノステラC3000(PE0.8号、リーダーフロロ4号)
●●本日の釣果●●
まるぼうず
2019年02月06日
加太の鯛ラバ 「冬はチャート!」は本当か? 白墨丸 2月3日
海外遠征から1週間。赤道直下の南国から真冬の大阪湾へ。
思えば4か月ぶりの白墨丸。
1月から始まったTairaba Tournament Sirosumi 1stにも乗り遅れ、1月は不参加0ポイント。
さあ、ここからだ。
1月から産卵期まではチャートカラーが効くと聞く。
ところで、チャートてどんな色なんだろう?
黄色のこと?黄緑のこと?なんか曖昧に使っている。
そもそも、「きいろ」とか「きみどり」と言わず、なぜチャートというのか?
調べてみた。
チャートとは「チャートリューズ」というものの短縮形だということが解った。
では「チャートリューズ」とは何ぞや?ということになる。
調べてみた。
「チャートリューズ」はchartreuseと横文字では書く。
じつはこれは「チャートリューズ」とは発音しない。
フランス語で「シャルトルーズ」と発音するらしい。
では、「シャルトルーズ」とは何ぞや?
調べてみた。
以下コトバンクというサイトから
~フランスのグルノーブルにあるカルトゥジオ会の修道院で作られたリキュールの色に由来する。シャルトルーズは修道院およびリキュールの名。最高級のリキュールとして世界的に知られる。~
なんだそうだ。
で、シャトルーズなるリキュールはどんなものなのか?
調べてみた

左の緑のがシャルトルーズヴェールchartreuse vert
右の黄色いのがシャルトルーズジョーヌchartreuse jaune
という2つのリキュールが存在した。
つまりはチャートというものにはチャートイエローとチャートグリーンがあるというわけだ。
イメージとして

というのがチャートなわけだ。
ただし、正式な発音は「シャルト」なので、おそらく「チャート」は海外では通じないと思われる。
ちなみにシャルトルーズグリーンはJISの色彩規格では「明るい黄緑」として存在する。
一方シャルトルーズイエローはJISの色彩規格にはない。
いや~べんきょうになった。

えらい横道にそれてしまったが(いや、大事なことだ)今日の釣行の話に戻ろう。
うだうだ書いたが、そういうわけで、今日はチャートを何らかの形で差し色に使ってみようと工夫してみた。
真冬の割りのまあまあ気候は穏やかで、波も静かだ。
でもなかなかヒットが出ない。
僕は舳に陣取っていたが、艫の方で1つ上がった。
ちょいと仕掛けを拝見するとFlash-Jが付いていた。
早速僕も真似っこでつけてみる。
0825
着底からスロー20巻、そこから中高速で20巻で「ゴンゴンッ!」
よっしゃ、来たァ~
えらい浮いている。表層と言ってもいいレンジだ。
はじめ、小さい奴かと思っていたが、巻いているうちにだんだんと抵抗が強くなる。
「結構ええヤツちゃうん?」
ラインが出る出る。
いい感じ!

Flash-J Shad 3``に食いついた、67cm。

Photo by アッキー
セットはこんな感じ。
細く小さくトリミングしたチャートイエローのネクタイを付けておいた。
ビンビン玉鉛100gにFlash-J Shad 3``
大きいやつは大きいベイトに食いつく?

盛り上がってきた。
その後、また沈黙が続く。
「上げてください」で回収。
胴にいたお客さんが回収ヒット!
「続けて~」とアッキー
そのうちにお隣さんもヒット。
プチ時合いのようだ。
僕は裏手に廻ってスピニングでやっている。
ボトムに落とし緩く巻きだすともぞもぞ
少し緩めてチョット巻くと「グイぃ~」と持ってく。
ヒット~ォ

Photo by アッキー
なかなかいい引きだ。
最近ステラの巻き心地がイマイチ
少々ぎくしゃくする。
いちどオーバーホールしたほうが良さそうだ。
さっきの人は中層高速リトリーブ。僕はボトムデッド。
パターンがない。

良い鯛だ。きれいな魚体。
51cmゲット!

Photo by アッキー
今回のセットはこんな感じ。
ハヤブサのTGヘッド90gにがまかつの極細カーリー、それにECOGEARアジマスト2``UVチャートブルーFlk
今回もチャートが効いたのか?

ネクタイにチャートを入れる、トレーラーをチャートにする。
あるいは玉自体をチャートにする、など色々選択肢があると思う。
どれくらいのボリュームでチャートを配合するのか?
いろいろ考える要素がある。
玉をチャートにすると、魚が散る可能性があると、以前アッキーが言っていたような気はする。
何はともあれ、今日はチャート効果があったようだ。
後半戦は辛いものになった。
全くアタリなし。
今日はいい奴2枚獲れたが、他は全くアタリすらなかった。
たった2度のチャンスを100%ものに出来たのは幸運だった。

刺身:左が67cmで右が51cm
さすがに67cmの刺身は大味だった。

そして鯛しゃぶ

アラ炊きと鯛そうめん

それから大好きな鯛茶漬け
鯛釣はやっぱ楽しいわ(*'▽')
■■ 本日のタックル ■■
①ラグゼ・エルドノット63ML-R、オシアコンクエスト200HG PE 0.8号 リーダー4号
②ABU アブガルシア ESSS-74UL60-FS-Limted エラディケーター セブンスペシャル
シマノステラC3000(PE0.8号、リーダーフロロ4号)
●●本日の釣果●●
鯛2匹(67cm、51cm)
2019年02月02日
第4次パラオ遠征 本命GT出たァ~ッ Island Seed Ltd 1月28日
ドタバタのフライトと昨日のバショウカジキとの死闘でドロドロになって寝たはずなのだが、悪夢にうなされてあまりよく寝られなかった。
過度に疲れていたからか、枕が変わったからか、あるいは熱中症か。
何か知らんが寝不足気分で今日もゴードンにピックアップしてもらってVIP Hotelを出る。

VIP hotel これが見た目パッとしないがなかなか使い勝手が良い。ダウンタウンの真ん中、腹が減ればすぐそばに何でもあるし、パラオ一のショッピングセンターWCTCも目の前だ。スタッフもやさしくて気持ちイイ。
すっかり定宿だ。
さて、今日もコロールのポイントを打ちながら、やはり決戦はペリリューという方向でスタートする。

何か所か打った後、環礁内の静かな入り江っぽいポイントに。中深にぼんやりと隠れ根が見える。
そこにボイルが発生している。
昨日借りていたカーペンターブルーラグーン84/22はトップガイドが飛んでしまい戦闘不能になってしまったため、今日はオシアプラッガーS80Mを借りる。リールは自前のステラ14000XG。
スターティングルアーはGT-γ舞姫120ブラックバック。こいつは過去にもGTを上げている。サメにもかじられたが(笑)

1投目はボイルから離れた根のそばに投げるも不発。
2投目ボイルのすぐ横に落とす。ワサッとボイルが反応する横をリトリーブしてゆくと
「ガバッ~」と水面がさく裂。と同時に竿に重みがかかる。
「よっしゃ!食った!」
そのままの態勢でゴリ巻きし、大きく合わせ。
完璧に乗った。
太い引き。間違いなくGTだ。鯛のように叩くがトルクが違う。鯛にV12気筒積んだみたいな印象。
ガチャガチャしてなくて野太く、なんていうか、思わず恍惚としてしまう気持ちのいい引き。
そんな引き味に喜びをかみしめながら寄せてくる。
魚体が見えてきた。シルバーグレイにひかる体高のある魚体。
最後の抵抗を見せるもじわっと船べりに寄ったところでゴードンがネットイン。

GT獲れた!やっぱGTはいいなあ。手に持った時のこの充実感。抱き着きたくなる

そして手早く写真を撮って弱らないうちにリリース。

今回も舞姫ちゃん、やってくれた。
オシアプラッガーもなかなかいい竿だ。軽くしなやかだが、充分にリフト力はありそう。
ただ、どでかいやつにはどうかわからない。
その後もいろいろなポイントをランガンする。
ある場所では「バッコ~~ン!!!」と、ものすごい水柱を上げるアタックがあったが食わなかった。
デカい影だった。
その後、先ほどから使用していた舞姫が浮力を失ってきたため交代となった。
いろいろルアーを変えるもその後は一向に反応せず、だんだんと疲れも出てきた。
東岸伝いにペリリューコーナーまで行く。ピッチが強く、なかなかつらい道程。
ペリリューコーナーの東寄りは丁度潮が当たって渦潮状態になっており入れず、西側に廻ってしばらく打つも無反応。
潮が変わるのを待つ間、今日も南港に上陸してランチ。

南港は気持ちイイ。ヒコーキで一緒だった観光客の人と偶然に会い再開を喜び合ったりして、ほのぼの気分。
実は結構疲労が蓄積してきている。絶好の漁場に来ておいて、正直、昼から出たくないな~なんて弱気も顔を出す。
ゴードンに「ぼちぼち、、」と促され、戦場へと運ばれていく。
そうだ、大金は焚いて、仕事休んで、時間かけてここまで来たんだ!
と心を奮い立たせてペリリューコーナーを浅場、ドロップオフと交互に打つ。うちに打つ。
どう見ても良い潮だ。でも出ない。
ゴードンも並んでポッパーを引く。
全くでない。
やけくそで投げたおす。
すこし、ルアーのサイズを小さくした。
マリアローデッド180。こいつはコンパクトだがよく飛距離が出るなかなかの優れもの。
しかもリーズナブルでいいルアーだ。
慰霊碑の少し西寄りのドロップオフ沿いに引いているとガツッと当りが来た。
久々のヒット!ものすごい引きではないがとても気持ちのよい引き。
兎に角タックルがヘビーなので難なく上がった。

小ぶりだが、まごうかたなきGT!
これを人はSTと呼ぶ(Small Trevally)(笑)

でも立派な顔つきだ。
また、大きくなって釣られてくれ。
バイバイ
ペリリュー攻防戦はこれまで。
風向きも怪しくこれ以上は粘れない。
相当波風が強くなってきたペリリュー西岸をドタバタ波にもてあそばれながら北上してゆく。
途中、激しいスコールにも見舞われそれはそれは辛い数十分間の転進だった。
ようやく波静かな海域に入った。
ここが有名なGerman Channel

日本統治時代の前にドイツ人が船の航行のために環礁を切り開いた運河。
いわば人口のドロップオフ。その規模の大きさと美しさに目を見張る。
これがよい魚道になって小魚を追ってGTも数多く入り込んでいる。
波静かでターコイズブルーの水面が広がる。
そのような風景の中でラストバトル開始。Channelのエッジ向きに投げたり深場に向かって投げたり、攻め方は自由だ。
エッジに対してやや斜めに遠投して引いてきたときに「ガバッ~」と出た。
ヒット!
凄い圧力だ。巻けるだけ巻き渾身のフッキング。
ガッチリかかっている。
障害物の極めて少ないChannel内なので気持ちにも余裕がある。
余裕をもって竿尻をギンバルに充てて力勝負だ。
良い手ごたえが返ってくる。
バネの効いた野太い反撃が返ってくる。
猛烈に気持ちイイ~
いつまでも戦っていたい。
なんという喜びだろう。
申し分んのない相手。寄せては出てゆくライン。魚の筋肉の厚みが腕に伝わる。
エクスタシー
徐々に近づく。銀色の広い魚体が海中にキラキラとひらめく。良いサイズだ。最後の抵抗を試みる魚を無情に船べりに誘導する。
身体をよじらせて旋回しながら船舷に浮かび上がらせたところでランディング。

この面構え。アルミのようなボディー。最高の魚種の一つに間違いなく上げられる。GT!
最後の最後に良い個体に巡り合えた。
もうちょっとで抱っこちゃんサイズだったが、満足だ。
雄々しく美しい魚。
しばらく眺めて海に帰してやる。
はじめはどうなるかと思った今回の遠征。
1日日程は短くなったが、2日ともいい釣りが出来た。
今日は3GT Hits,3catchで100%だったのは上出来だった。
しかも外道は一つもなかった。
ストイックなGT狙いを完遂できた。

ビッグワンは出なかった。
まだまだ終われないGTフィッシング。
また来るよ、きっと。
ちなみに行方知れずになっていたロッドは帰りの空港チェックインで手元に戻ってきた。
この件に関してはなんともがっかりな話だった。
でも竿が出てきたのは幸いであった。
■■ 本日のタックル ■■
①シマノ オシアプラッギングS80M、シマノ ステラ14000XG、PE6号、リーダーナイロン130lb
ヒットルアー①カーペンターGT-γ舞姫120g
②マリア ローデッドF180
●●本日の釣果●●
GT 3匹
2019年02月01日
第4次パラオ遠征 バショウカジキ釣れてもたぁ~!! Island Seed Ltd 1月27日
この寒さ、日常の煩雑事、軋轢、自爆寸前のヤバいメンタル。
全てをかなぐり捨てて日本脱出。
崩壊寸前の体と頭と心を引きずって関空に。
関空→グアム→コロール(パラオ)のユナイテッドにチェックインしにゆくと、いきなり信じられない事態に。
「ご搭乗予定の機体がグアムをまだ発っておりません」

「本日のフライトは難しい状況です」

代替手段を探してもらうことに。
しばらくたって再びカウンターを訪れると
「フィリピン航空でマニラへ、乗り継ぎでユナイテッドでコロールへAM02:00着でいかがでしょう?」
5時間ほど遅れるが、明日の釣行には行ける。
「じゃ、それで」

フィリピン航空のゲートで待つ。
搭乗時間なのにヒコーキいない。
特になんのアナウンスもない。
?
ようやくヒコーキやってきて搭乗するも、1時間遅れで離陸。
ヒコーキに乗っている間に考えた。
乗り継ぎ時間が2時間しかないのに、1時間遅れで出発。
これ、無茶ヤバいんと違うん?
その旨CAさんに伝えたところ、それはヤバいという事でマニラの空港係員に連絡してくれて、最優先で乗り継ぎしてくれるように手配してくれる。ほっと安心。
マニラに着いた係員が待ってくれている。
走る!
走る!
マニラで走りまくる。
で、ユナイテッドのカウンターについたら
「チェックインの時間が過ぎているから受付できない」と拒否

もともとオッサンとこのヒコーキがキャンセルになったからコーなったんやろ!
と言い返したいのだが英語力が足りない、悔しい!
必至に食い下がるもどうにもならないらしく、「遅れたフィリピン航空が悪い」みたいなことなって、そのあとはフィリピン航空相手に交渉
結局この日はマニラ泊
なんでやねん(泣)
:
翌朝朝食を頂いて、フラッと散歩に出かける。
いやぁ~、なかなかの風情だな。

非日常体験でき、トラブルも悪くないと、前向きに考えるようにした。
なかなか来られんよな、マニラなんか。
それにしても空気悪い。深呼吸するとむせそうになる。
その後の経路を簡単に説明しよう。
マニラからフィリピン航空でなんと仁川へ。そして仁川で乗り継ぎようやくパラオに1日と6時間遅れで到着。
長旅だった。
しかし、トラブルはそれで終わらない。
なんと、ロッドケースが無い!
マニラで積み残された!
AM0500ようやく宿にチェックイン。

ろくに睡眠時間が取れないままの釣行。
今回はゴードンがガイドしてくれる。
事情を話し、竿をレンタルしていざ出航。

ああ、この風景、いやなことはすっかり吹っ飛ぶ。
爽快だ。コロール内のポイントを打ちながら、主戦場のペリリューを目指す。
1か所目のポイントは5~6投するも不発。
次のポイントボイルあり。
ボイルの横手に別注平政220Fをぶち込むと、ワッとボイルが湧きたつ。
2シャクリ入れたところでドカンッ!
どえらい圧力を感じる。
走る
走る
結構な手ごたえだ。
猛烈に持っていくかと思うとフッとテンションが消えた。
しまったばれたか?と思ったが、魚信はある。手前に疾走してきている。
フケをとって再び力勝負。
魚体が見える。
「なんか長い?」
最後の最後まで激しい抵抗。

ヨコシマサワラ110cm
こいつはハープーンミサイルみたいに水中から飛び出し空中を直線に飛ぶすごい奴。
前回チャレンジするも獲れなかった奴だ。
上々の滑り出し。
次のポイントへ
沈み根を打っているとゴツンと乗る
それ程大きくない。
GTでないのは確かだ。
このメリハリのない引きは

はい、サメ君
やってしまいました。
次のポイントでは着水後、しばらくリトリーブしていると2つの黒い大きな魚影が追ってくる。
ゴードンが「GT!」と
しかし、アタックはしてこなかった。
ちょっとドキドキした。
その後、コロールを離れてペリリューに向かう。
その途上、概要に面した海域を走行中ゴードンが
「すぐ投げられる用意をして」
という。何かを狙わせようとしている。
指示された方向に素早くキャスト、すぐにリトリーブ。
すると褐色の大きな影が猛烈なスピードで近づいてきて別注平政F220スケピンをかっさらって行く。
竿がしなる。その直後はじかれた。
バショウカジキ!
「まだ居る、早く投げて!」
第2投、再び褐色の影が迫ってきて猛スピードのままるあーを加えこんで疾走。
再び竿が弓なりに。
思いっきり合わせを入れる。
がっちりかかった!
どえらい圧力だ。ドラグが効かずジィ~~~~~~と一直線に持ってゆく。
あわててドラグを目いっぱい締めこむ。
「出たァ~ッ」
水面から3mほども飛び上がり強烈なエラ洗い。
ルアーは飛ばされていない。
再び大ジャンプ。
外れない。
と、今度は疾走。
僕は竿ごと全体重を後ろに預ける。しかし、締め切ったドラグは効かず、ラインは出る一方だ。
「もうすぐ止まるから耐えて」とゴードン。
どれだけラインが出ただろう。
ようやく止まり、そこから力勝負。
ためては2~3巻き、また貯めては1巻き。キツい!
魚が方向を変えたときに一気に巻き取り間合いを詰める。
もう腕がパンパンだ。
なおも、魚は力強い。
反転してはラインを持ってゆく。
両手で竿を握りテンションを保ちつつ休憩しては巻けるだけ巻くという事を繰り返す。
「結構時間かかるよ」とゴードン。
徐々に間合いは詰まってきた。
相手もだいぶ疲れていているようだが、こっちも限界を超えてきている。
腕は張り、腰が浮いてきている。
必至に苦痛に耐えながら一気に勝負をかけてゆく。
確実に寄ってきている。
見えてきた。デカい!
しかし、水面に近づくと大暴れする。まだ力が残っている。
早く上げたい、と思ったが、もう少し疲れさせないと危険だ。
こっちの体力ももう残っていない。もうひと旋回させると水面に近づけてもあまり暴れなくなった。
そのまま船舷に寄せたところでゴードンがその長いくちばしをタオルでからめとりギャフを打った。
のたうち回る魚。
ステンレスパイプでひと打ちし弱らせて船にずり上げた。

バショウカジキ230cm
ルアーは別注平政F220スケピン
生涯一番の魚が獲れた。
当然クーラーに入らない。
船上でゴードンが解体してクーラーに収めてくれた。

こんな心地よい疲労はなかなかないだろう。
全身ぐったり。
ごろっとしながらペリリュー南港に向かいランチタイムに。


いつ来ても、気持ちのいいところ。
これが大東亜戦争最激戦地であったとはとても思えない。
島の中央部に向かって黙とうをささげてからお弁当をいただく。


しっかり休憩を取り、体力を取り戻して今日の主戦場であるペリリューコーナーに打って出る。
うねりや風も穏やかで絶好の日より。
岸近くの浅場とdropoffを交互に打つ。
如何にも出そうな状況だが出ない。
島南端の戦没者慰霊碑の真裏辺りで打ちまくるも睡眠不足とバショウカジキとの死闘でもはや限界。
リミットのPM1500を待たずにギブアップ。
この日は明日の一戦に備えて早帰り。
でも、充分に収穫のあった一日であった。
■■ 本日のタックル ■■
①カーペンター ブルーラグーン84/22、シマノ ステラ14000XG、PE6号、リーダーナイロン130lb
ヒットルアー:別注平政F220スケピン
●●本日の釣果●●
バショウカジキ1匹(230cm)
ヨコシマサワラ1匹(110cm)
サメ1匹