2018年07月22日
若狭湾、アコウの呑ませ&イカメタル 真夏の地獄のダブルヘッダー 第七佐藤丸 7月15日

今年の暑さはかなり殺人的だ。
梅雨が明けてから尋常ではない。
そうなるだろうと予想はしていたが、敢えて挑む地獄のダブルヘッダー。
午前便でアコウの呑ませ、そして夕方からはイカメタル。
誰に言っても「アホか、」の一言。
アホで上等、やってやろうではないか( `ー´)ノ
ということで、COBAと共に過酷な挑戦へ。

0700出港の時点ですでにジリジリと太陽が突き刺さる。
それを見越して船長は出向前からフルパラソルを立ててくれる。
これがないとまず死ぬだろう。
まず、アジ釣り。アジがなければアコウ釣は始まらない。
いつも、何とかなっているので何とかなるものと思っているが、なんとかしてくれているのは船長が何かと工夫をしてくれているからなのだろう。
豆アジポイントに着いて、皆一斉に、釣り始める。
えさを使わず、ケイムラのトリック針のみで釣る。
皆、鈴なりにして豆アジを挙げている中、何故か僕だけアジが反応してくれない。
仕掛けもタナも皆と変わらないのに不思議に僕には釣れない。
船長も問題に気付き身に来てくれるがすぐには問題点がわからないようだったが、
「何使ことんの」
「この前船長くれたヤツ、きれいに洗って再利用してんねん」
「、、、、」
「?」
「はい、コレ、」
と手渡されたのは同じ仕掛け。
「これは使い捨てや!」
新しいのに仕掛けを換えて、落とすと、いきなり豆アジ鈴なりに。
:
衝撃的だった。
結構、僕はセコいほうで、仕掛けや針は使えそうな限り再利用していたが、これほどまでに影響が出るとは思ってもいなかった。
特にトリック系仕掛けのケイムラは結構抜け落ちていくらしくて、頻繁に換えたほうが良いくらいで、ましてや洗って再利用などほとんどケイムラは残っていないらしい。
勉強になった。
という事で無事、アジを確保することが出来てアコウの漁場へ。
今日は船長秘蔵のポイントに連れて行ってもらえる。
去年も一度連れてきてもらって良い目をしている。
開始早々から船のあちこちでアコウが上がる。

僕にもいきなり良型ヒット。
そして、入れるたびにアコウが食うくらいの勢い。

何度かポイントを付け直して流すが、当りの途切れることはない。

高級魚アコウがこんなに釣れていいのかな?

釣れるのは結構なのだが、時間を追うごとに殺人的な暑さになってきた。
今日はダブルヘッダーでもあり、体力温存のためフェイスマスクもグラサンも、長袖長ズボンのラッシュガードも身に着けて完璧に対応した。
とはいえ、フルパラソルがなければ死んでるだろう。

写真で見ている分にはリゾートぽくて涼しげに見えるが、とんでもなく暑かった。
前半に十分釣りまくったので後半は殆ど船長とだべってあまり竿を出さなかった。
もう食べる分には十分獲っていた。
1300ピッタリに納竿、1400には犬熊に帰港した。

海上でも十分暑いと思っていたが港はそれどころではない猛烈な暑さだった。
まさに灼熱地獄。
日本が解けてしまいそうな暑さだ。
とりあえず、さっぱりしたいということで、新港の濱の湯へ湯に浸かろうかと思ったが、あまりの熱さに足首までつけて諦めた。
シャワーだけさっと浴びtて座敷でくつろぐ。
おかげでずいぶんパワーは復活。
そのあとビック釣具店へ。
若狭湾の釣りに関しては何でもそろう。
今から何々が釣りたい、と言えばその日の最適をチョイスしてくれる。
このあたりで初めて釣をする人はひとまず一度覗いて行くことをお勧めする。

あれもこれもと欲しいものがたくさんあってついつい購入
こうしてまたまたタックルボックスの肥やしが増えてゆく。
切羽詰まった用事がない限り釣具屋なんか行くもんじゃない。
1800まだ日が高いなか、半夜のイカに出港
第二ステージだ
アコウからイカメタルへ、気持ちを切り替えなければいけない。
ここからS先生も参戦。

暮れなずむ若狭湾。
期待に胸膨らむ
今夜は、COBAが絶賛のTenryu Brigade Squid AR70B-FLLを船長に借りての参戦。
COBAによるとさあ、来るぞ、というイカの気配がわかるという。
船長からは
「この竿の意味が果たして解るかどうか、、、」
と意味深な言葉とともに手渡された。
なんとなくバットからティップまでまんべんにやわらかくのたっとした重量がかかる感じ。
しゃくれているのかいないのか、ノセが効いたか効いていないか、なんか曖昧なフィーリング。
点灯しての船中1発目のマイカをゲットし気を良くしたもののそのあとが全く続かない。
最近2年、スピニングばかりでやってきて、久々のベイトタックルというのも若干の違和感をかんじつつやっている。

周りは結構ぽつぽつと上げているが僕はどうもうまくいかない。
S先生なんかはスッテも餌木も赤緑に徹底して攻め続けてしっかりとした釣果を上げている。
隣のN師匠は「ワイのスタイル」といいながら薄ピンク系で攻めちゃんと結果出ている。師匠の兄はというとこれまた頑固に緑白で通してコンスタントに上げている。
僕はあっちを見、こっちを見、こっちの真似して今度はあっちの真似して、かなり節操のない釣をしてしまった。

イカに関しては結果は散々だった
COBA良型多くを含む10パイ、S先生は軽く20パイ弱は獲ってたろう
竿頭は21敗だった。
僕は言いたくもないがマイカ5ハイ、スルメ1パイの惨敗だった。
自分では兵器のつもりでいたが、ダブルヘッダーで後半のイカはやはり集中力が欠如していたのではないかと思われる。
それにしても竿を借りるときに船長が言ったことば。
結局僕にはこの竿はまだまだ使いこなすスキルが備わっていないのではないかと思われた。
兎に角疲れた。でも猛烈に楽しく、苦しく、長い一日だった。
アコウは良型が揃ったので造りの食べ放題アコウの造りを食べ放題できる贅沢、誰もが出来るこっちゃない。

そして清蒸鮮魚はお一人様1匹ずつ当たるというこれまた贅沢な話。
ここ、数階で分かったことだが、清蒸鮮魚に向くアコウのサイズがだいたい分かった。
26cm~28cmがベスト許容範囲はその2cm前後までというところだ。

小さすぎると食感が頼りなくなり、30cmを超えてしまうと身の弾力が出すぎてしまう。
今日はまさに26cm~28cmを4匹そろえることが出来て大変満足な料理が出来た。
そして、今日に関しては希少価値のマイカの造り

そして、この釣りで無視できないのが外道の存在。外道というか、正確にはエサの残りというか
アラというか要するにわき役たちの活躍
まず、マイカのゲソをトッピングしたシーフードサラダこれが塩コショウとオリーブオイルや、或は単純にドレッシングとの相性が非常に良い。
簡単に、素敵な一品が出来上がる。

それからあまり周りでは喜ばれず、カス扱いされているスルメ。
でもうちではフライが大人気。それからアコウのエサように獲ってあまったやや大ぶりの小鯵も同じくフライに。
定食屋では味わえない旨さだ。

そして定番の豆アジ南蛮漬け。

海の恵みは一つ残さず頂くというのが我が家流。
どうやっておいしく頂くかということを考えながらすることが楽しいじゃないかと思う。
■■ 本日のタックル ■■
◎アコウ
ラグゼ・エルドノット63ML-R、オシアコンクエスト2000HG
PE 0.8号 リーダー4号 飲ませ1本針(チヌ4号、ハリス:フロロ4号) おもり20号中心に
◎Tenryu Brigade Squid AR70B-FLL、ダイワのカウンター付きベイトリール
●●本日の釣果●●
アコウ 9匹(34cm,33cm,32cm、、、)
マイカ 5ハイ
スルメ 1パイ